2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

改めて採尿

陸上自衛隊の陸曹が覚せい剤使用の被疑事実で逮捕されたそうです。尿に関する鑑定書等の証拠能力の点で、陸自の警務隊が改めて尿検査したのは適切な判断だったのではないかと思います。 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100625-OYT1T01048.htm こ…

富士通の「元裁判官の社外監査役」

6月18日の朝日新聞15面(経済面)に、「「日本型」統治 岐路に」と題する記事がありました。五十嵐大介さんと五郎丸健一さんの記名記事です。「富士通、セイコーHD…相次ぐ機能不全」とありますが、具体例として取り上げられているのがこの2社だけなので、…

アルマ『民事訴訟法』

民事訴訟法 (有斐閣アルマ)作者: 山本弘,松下淳一,長谷部由起子出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2009/03メディア: 単行本 クリック: 30回この商品を含むブログ (8件) を見る初刷りに見られる誤りの一部を挙げます。 42頁の「規79条」は誤りで、正しくは「規8…

被疑事実と犯罪事実

刑訴法200条1項には「被疑事実」という言葉が用いられている。刑訴法において「被疑事実」が用いられているのはこの1度だけで、他の条文は、199条3項も203条1項も「犯罪事実」を用いている。どうしてだろう。

法律学における「合理性」

今日は法律学における「合理性」概念について少し考えてみましたが、結局のところ、よく分かりませんでした。「合理性」概念が用いられている「憲法判例」をみつくろい、以下に紹介します。それぞれの「合理性」「合理的」の語がいかなる意味で用いられてい…

木村先生のご論文を拝読しました(6月17日に加筆・修正)

木村草太「無限に連なる3LDK(75m2)――選択肢の不可視化とソフトロー」(以下「本論文」という。)を読みました。本論文の感想や、少し調べてみて考えたことを書きます。(1) まず、本論文の内容を要約します。 「緒言」では、本論文の構成が説明されていま…

『基本講義債権各論II 不法行為法 第2版』

基本講義 債権各論〈2〉不法行為法 (ライブラリ法学基本講義)作者: 潮見佳男出版社/メーカー: 新世社発売日: 2009/10/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 26回この商品を含むブログ (5件) を見る169頁で「最高裁は、さらに、この受忍限度論を、日照妨害…

『民事裁判入門 第3版』

民事裁判入門 第3版作者: 中野貞一郎出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2010/04/14メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 8回この商品を含むブログ (2件) を見る7頁の〔M2〕の「業務上過失傷害事件」は誤りで、正しくは「自動車運転過失傷害事件」です…

shin422さん

数ヶ月前にshin422さんの日記の存在を知りました。頭脳の明晰さや知識の該博さに感心します。 http://d.hatena.ne.jp/shin422/ (6月20日追記) 上のURLを貼ったことで自分がトラックバックを送っていたということに気が付きました。6月12日の時点では、はて…